けんせつ小町

お知らせ

第7回けんせつ小町セミナー
「『働き方改革』だけではわからない!誰もがイキイキと働ける職場。そのヒントを一緒に考えましょう!」を開催しました

2018年7月31日(水)
13:30〜16:30
TKPガーデンシティ渋谷 カンファレンスルーム4B

講師:倉橋 和世(くらはし かずよ) 様
株式会社キャリエラ 代表取締役

大好評だったセミナーの第2弾

梅雨明け直後の真夏日となった7月31日、東京都渋谷区にあるTKPガーデンシティ渋谷で第7回けんせつ小町セミナーが開催されました。 けんせつ小町では、建設業界で働く女性が長く働き続けられる労働環境の整備に取り組んでいます。その一環として、働き方を見直すきっかけづくりを目的に、けんせつ小町セミナーを定期的に開催しています。 約30名の参加者を前に、まずはけんせつ小町支援専門部会の畠中千野部会長(大成建設)があいさつを行いました

「現在、社会全体で働き方改革に取り組んでいます。そして日建連も週休2日の実現などに向けて取り組んでいるところであります。ただ私たちけんせつ小町委員会としましては、本当の働き方改革は、週休2日といったものよりも、ここにいらっしゃるみなさま一人ひとりが、働きやすく、かつ長く働いていくためにできることを考えることのほうが重要だと考えています。 けんせつ小町委員会は、男女関係なく建設業界で働くみなさま一人ひとりが主役ということを考えながら活動しております。今回のセミナーでは、職種、性別、会社が違う方々と語り合っていただき、働きやすく、かつ働き続けられる職場づくりに対して何かしら方向性を見いだせればと思っております」(畠中部会長)。

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畠中部会長のあいさつが終わると、さっそくセミナー開始です。
倉橋先生が、けんせつ小町セミナーで講師を務めるは今回で4回目です。前回は、日建連として初の男女混合で開催されました。活発な意見交換の場になったと大変好評だったことから、2回目の男女混合セミナー開催に結びつきました。

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倉橋先生は、「すべての人が自分の強みを思う存分発揮し、成長を感じながら生きていける社会に」をモットーに、キャリアコンサルタントとして人事、採用、教育、組織活性化に向けた研修の講師およびコンサルティングを実施されています。
今回のテーマは「みんなで考えよう 誰もがイキイキと働ける職場」。セミナーを通して、自分の意見と他者の意見の違いを知り、互いを理解すること。そして自分にできることを、約3時間にわたって考えました。

セミナーの目的は、議論ではなく対話

参加者は5〜6名ごとのグループに分かれ、ワールドカフェ形式で話を進めていきます。「一つのテーマに関して話し合い、それぞれの意見や思いの違いから、新たな視点の発見や方向性を見いだしていくのがワールドカフェ形式の目的です。議論ではなく対話ですので、気楽に、リラックスして意見を出し合いましょう」と倉橋先生。通常のセミナーでは見かけることのないお菓子の置かれたテーブルにも、リラックスできる演出がされています。

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セミナーでは、5分間の個人ワークと20分間の対話を1セッションとし、3セッションを行いました。テーマについて考えたことを個々で付箋に書き込み、模造紙に貼り出しながら、自分の考えをまとめる個人ワークを終えて対話に入っていきます。
今回の参加者の中にはワールドカフェ形式のセミナー受講経験のある方は少なく、最初は戸惑った様子も見られましたが、「結論を出すのではなく、対話が目的です。この場で話し合われていることに正解も不正解もありません」という倉橋先生の言葉に、会場は徐々に和やかな空気に包まれていきました。

3つのセッションで想いを共有

第1セッションでは、「誰もがイキイキと働ける職場とは、どんな職場でしょうか?」がテーマ。思考を深めていくためのヒントとして、倉橋先生が提示した観点は3つです。
(観点1)ワークライフバランスが実現した状態とは、どんな状態でしょうか?
(観点2)育児や介護などとの両立には、何が必要か?
(観点3)男性にとっても女性にとっても働きやすい職場とは?
付箋に書き込んだことを思い思いに発表していくと、「うちの会社とは全然違う」「私も同じことが気になっていた」「難しいけれど、どうにかしたいよね」といった意見が重なり、話がどんどん展開していきます。会社によって大きく違う制度や働き方に気付くことで触発され、次々と付箋を追加していく参加者も見られました。

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第2セッションでは、メンバーチェンジを行い、「誰もがイキイキと働ける職場を実現するために必要なことは?」をテーマに対話が行われました。
付箋には「制度の充実」「残業を少なく」「リモートワーク」「周りの人の理解」といった、どの会社でも働き方を考えるときに必ず挙げられる課題が並びます。なかには「おいしい弁当」といったモチベーションを高めるための妙案も出ていました。
第2セッションが始まるころには、倉橋先生が声を掛けなければ話が終わらないくらい、みなさんが対話に集中。しかし堅苦しさはなく、笑い声も聞こえてくるのはワールドカフェ形式だからこそです。

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第3セッションでは、第1セッションのグループメンバーに戻り、「家族やプライベートでも協力し合うのに必要なことは?」をテーマに対話しました。会社のことからプライベートなことに話が及ぶと、対話はますます盛り上がりました。夫婦での家事分担について、将来に対する不安など、初対面の参加者同士とは思えないくらい赤裸々な話が飛び交っていました。
セッション終了後は、どんな話が出たのかを各グループの代表者が発表しました。倉橋先生は発表を聞きながら、「会話」「コミュニケーション」「思いやり」など重要なキーワードを拾い、参加者全員に共有していきます。

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階層、年齢、職種も全然違う参加者が集まったセミナーでしたが、「自由に意見を言えているのが印象的でした」と倉橋先生。「職場では言いにくいことも、この場なら素直に話せると思っていただけたのでしょう。お互いに考えていることは同じだと確認することは、安心感につながります。今日感じたことをぜひご自身の会社にも持ち帰っていただきたいですね」と、セミナーを振り返りました。

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セミナー修了後には懇親会が開催されました。セミナー中には伝えきれなかったことを話し合う参加者のみなさんはすっかり打ち解け、懇親会には和やかな時間が流れていました。

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