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けんせつ小町

お知らせ

第12回けんせつ小町セミナー
「多様なメンバーを勇気づけ、相互信頼を築き、職場の生産性を高めよう!」アドラー心理学を現場に活かす。男性管理職向けセミナーを開催しました

2022年4月25日(月)
13:15~16:25

講師:小倉 広(おぐら ひろし)様
株式会社小倉広事務所 代表取締役
参加者:会員企業男性中堅社員30名

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多様化する職場で必要なコミュニケーションとは

12回目を迎えたけんせつ小町主催のセミナーは、「多様なメンバーを勇気づけ、相互信頼を築き、職場の生産性を高めよう!」をテーマに、2022年4月25日に開催されました。講師は組織人事コンサルタント、企業研修講師、アドラー派の心理カウンセラーとして活躍され、「経営に心理学を」をテーマに年間で300回を超える講演・研修を行っている小倉広先生です。けんせつ小町セミナーでも、何度も講師を務めていただいています。

セミナー開催に先立ち、日建連・けんせつ小町支援専門部会の畠中部会長は、2015年から継続しているけんせつ小町の活動について、「けんせつ小町は女性にフォーカスした活動というイメージを払拭して、建設業で働くすべての人にとって働きたい、働き続けたいと思われる職場、働き方を実現するために着々と取り組んでいます」と述べました。

さらに畠中部会長は、建設業界および建設現場では、女性だけでなく20代、30代のいわゆるZ世代やミレニアム世代、外国人の方々などが働き、多様化が進んでいることに触れました。「価値観の異なるメンバーと共通の目的に向け、一緒に新しい価値を創ることが求められるなかで、メンバーの主体性や特徴を引き出し、生産性の高い職場、組織づくりを実現するためのコミュニケーションを学び、現場で活かしてください」と参加者に呼びかけました。

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ビジネスにも活用しやすいアドラー心理学

男性中堅管理職向けとして開催したセミナーには関係者含め40人を超える参加者が集まりました。
セミナー前のオリエンテーションでは、「拍手」や「いいね」ボタン、チャットなどZoomの機能を参加者全員で確認しました。けんせつ小町では、Zoomの使い方に慣れていない参加者に事前体験会を用意してセミナーを開催しています。Zoomを使いこなせないから、セミナーには参加できないと諦める人が出ないように、誰でも学べる環境づくりにも取り組んでいます。

今回のセミナーの大きなテーマは、アドラー心理学の知見を、どのようにビジネスの現場で活用するのかです。アルフレッド・アドラーは、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユングといった同年代の心理学者らとともに、現代でもその名を知られています。小倉先生も著者の一人で、アドラー心理学に関連した書籍も多数発行されています。

そんなアドラー心理学について小倉先生は、「幼児や児童を対象とした教育の心理学といわれるアドラー心理学では、問題が起きるのはコミュニケーションに原因があると考えます。問題解決のために対人関係にアプローチするので、企業教育に使いやすいのです」と話します。

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アドラー心理学における「勇気」とは何か

最初の学びとしてアドラー心理学における「勇気」について説明がありました。

アドラー心理学における「勇気」とは、勇気を振り絞って目上の方に意見する、勇気を出して未経験のことに挑戦するといった、一般的な「勇気」とは少し意味が違います。「アドラー心理学で勇気があるということは、自分には能力があり、周囲は仲間だと思う感覚」なのだそうです。また能力には、自己管理能力と他者貢献能力の二つがあるといいます。

この「勇気」がある状態を、小倉先生は自身の経験を踏まえて解説されました。新入社員だった頃に、最初の半年間は売上が上がらず、自分は周囲の人に迷惑をかけてばかりで役に立ってない、チームに貢献できていないと感じ、会社に居場所がないと思っていたそうです。しかし、半年後に売上がトップになると、その逆の気持ちになったといいます。つまり「勇気」がある状態になったのです。「分かりやすく言えば、人へ貢献できたことがわかると勇気は増します。勇気は主観的な思い込みですから、常に変動するものです」と小倉先生。分かりやすい説明で、すっと頭に入ってきます。

「勇気」について解説が終わると、参加者はブレイクアウトルームに分かれて、意見交換を行いました。その後、自身の気づきや疑問をチャットに入力し、シェアしていきました。「忙しい時に勇気がなくなる」、「上司への報告は勇気がいる。敵として見ているからかなのか」、「仲間から仕事以外のことで話しかけられると勇気が出る」といったコメントを読み上げながら、小倉先生はその一つひとつに「そのとおりです!」など感想を述べ、さらに学びを深めるヒントを添えたり、参加者からの質問にも答えていきました。

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ロールプレイングで体験

「勇気」に続いて、話は「相談的枠組み」に進みました。小倉先生がコンサルティング会社の代表取締役を務めていたころ、入社2~3年の若い社員が小倉先生の指示を聞かなかったことがあったそうです。「分かりました」「気をつけます」と返事するものの、伝えたとおりに仕事をしないことが何度も重なり、小倉先生は頭を抱えました。

後にアドラー心理学を学んだ小倉先生は当時を振り返り、当然のことだと受け止めました。「教える側にどんなに権力や経験があっても、教わる側と合意ができていない場合には教育はできない」というアドラーの教えに腹落ちしたからです。

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小倉先生の体験談を事例に、アドラー心理学への理解を深めた参加者の気づきが、チャットを通してシェアされると、小倉先生は「みなさん管理職で、本当にさまざまな経験をしていらっしゃる。自分の失敗談ですらこの場でシェアしてくださるなんて、本当に勇気があると思います」と、参加者の勇気をたたえました。Zoomを使ったセミナーですが、対面式のセミナーに劣らない密度のあるやり取りが交わされます。

一連の解説が終わると、勇気づけをロールプレイングで体験しました。勇気づけに必要なのは、事実言葉と意見言葉の分別と、意見言葉を「I Message」として発する伝え方です。周囲にいる自分をイライラさせる人の、イライラするポイントを書き出し、このポイントが本当に事実なのか、それとも受け手の意見なのかを参加者全員で考えた後に伝え方を学び、リフレーミングの手法も体験しました。

セミナーの最後に小倉先生は、「短所と長所は常にパッケージされていて、バラバラにはできません。短所を長所に変えようとするのではなく、組織で短所を消していく。互いの組み合わせで短所を補っていけるのが組織です。上司が部下の短所を活かすような働き方に向けていく。短所が長所になるように魔法をかけていきましょう」と締めくくりました。

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