近年、建設業界では技能労働者の⾼齢化、新規⼊職者の減少等による労働⼒不⾜に対応するための⽣産性向上が喫緊の課題となっています。これに対し、建設⼯事へのロボット導⼊が期待されていますが、ロボットの導入事例や実際に現場で使用するために必要な情報が少ないといった現状があります。
本ガイドラインは、建設現場でのロボット導⼊の敷居を低くし、ロボットの普及拡⼤に寄与することを目的に、建築ロボットの現場導⼊を検討、計画、準備、実施する時に加え、導⼊後の効果検証を行う時に参考となる情報を、各種の建築ロボット導⼊事例をもとに取り纏めたものです。
初版に続き、第2版ではロボットの種類別に導入効果の向上が期待できる作業条件や導入による波及効果、従来作業と比較した導入効果試算結果などを追加しました。
これから建築ロボットを導⼊したいと考えている方が、本ガイドラインを参照し、ロボットを⾃分の⼯事・作業に使うために必要な計画・準備・管理・検証の参考としてお役立てください。