CALS Promotion'95 in Japan Cicil Engineering Contractors Association Inc

日本土木工業協会のCALS推進計画



1.1995年度の活動

1995年5月に建設省に「公共事業支援統合情報システム研究会」(建設CALS研究会)が発足した。
これを受けて日本土木工業協会(土工協)でもCALSの研究を始めることとなった。
以下は、1995年7月から1996年3月までのCALS推進活動の実績である。

(1)メンバーの構成

 表ー1に示す8社の参加を得てCALS検討WGを編成した。

表−1 CALS検討WGメンバー表
会社名 参加者氏名
① 大林組 本多 昭
② 鹿島建設 松本 喬
③ 熊谷組大塚拓美
④ 清水建設川西広師
⑤ 大成建設鈴木明人
⑥ 戸田建設橋田辰治
⑦ 西松建設一條俊之
⑧ 前田建設工業吉田信雄

座長には鹿島の平岡成明が担当することになった。


(2)CALSの基礎調査研究

メンバー全員がCALSについての知識は0の状態であり、基本からの学ぶために建設省の「建設CALS研究会」の資料をもとに勉強を開始した。
また、建設省の主催する米国CALS調査団への参加、国内先進企業の訪問などを実施した。

(3)情報インフラの調査

 CALS推進に当たり、土工協会員178社の情報化の現状を把握する必要があると考えパソコンの配備状況、通信インフラの整備状況、パソコン利用形態、外部ネットワークの利用などについてアンケート調査を実施した。
1995年度はInternetの普及のブームとなり、土工協の事務局を含めてCALS検討WGのメンバー全員がInternetに加入し、業務連絡や報告書のまとめなどに有効に活用した。

 

(4)公共工事の情報フロー調査


CALSの研究に当たり、公共事業のライフサイクルにわたる情報の流れを把握することが必要と考え、汎用性の市場規模の大きいシールドトンネル分科会と山岳トンネル分科会を設け、文書情報の流れ、図面情報の流れ、数量情報の流れ、工程情報の流れについて調査した。

 

(5)情報処理基準と対応ソフト調査

アンケート調査とシールドトンネル及び山岳トンネルの情報の流れの調査から、標準化するものとして、以下の項目が挙げられ簡単な調査と整理を行った。

文書では


①文書のSGML化について
②SGML文書の管理について
③公共工事文書の電子化について

図面では


①コンピュータで使用される図面のファイル形式
②IGES、CGM、DXF規格について
③各規格と対応ソフト
④土木の推薦CADソフト

数量では


①特徴
②現状の数量算出ソフトの種類
③電子化基準
④交換ファイル形式

工程では


①工事管理における工程のあり方
②市販ソフトフェアの紹介
③工程表ソフトの機能比較
④工程表ソフトの今後について
 

(6)ECに備えてコード化調査

建設資材のコード化は商取引には欠かすことのできない課題である。日本ではまだ、各企業体で独自の番号を付けており、統一することがCALS推進には必要である。
そこで、以下のコード基準の概要を調査した。

①国際標準 ISO ,EDIFACT
②米国標準 ANSI X12
③日本標準 建設省、経済調査会、CI−NET等

(7)メリット・デメリット

CALS推進は、まず会社幹部にその必要性を理解して戴かないと不可能である。そこでCALS導入により、どんなメリットがあり、デメリットがあるか整理することになり、以下の項目で実施した。
①CALS推進にあたっての問題点
②メリット
③デメリット

(8)来期の予定

CALSは、一朝一夕にはできるものではなく、継続的な積み重ねによるレベルアップが必要である。今年は始めたばかりであるが、来年は長期の目標が立てられるように基礎技術要素を中心に研究する。
①1996年度の予定
②活動内容の説明

(9)発注者への要望

土工協の以上の研究成果を発注者側に報告するとともに、以下のお願いを致しました。
①届け出書類の電子化
②法規、示方書などのSGML化
③CADデータの支給